廣瀬麻衣


そう、私の本名である。

廣瀬麻衣という女は、とっても真面目だ。
真面目で真っ直ぐで、不器用な女なのだ。

そんな生き方しか出来ない「廣瀬麻衣」を嫌いだった時期もある。

「もっと要領良く生きれないのか!?」

不器用で、いつも遠回りばかりしている。
自分を見失って立ち止まってしまう事も度々…。

そんな自分が格好悪く思えていた。


20歳になって、少し大人になったある日の事。
廣瀬麻衣は「そんな自分を受け入れてみよう。好きになってみよう」と思った。

焦らず、気にせず、立ち止まりたい時に立ち止まってみよう。


そう思ったら、
道端に咲いた小さな花が綺麗な事。
季節によって風の匂いが違う事。
知らない間に出来た雑貨店の事。
色々知る事が出来た。


「必要なモノ」「不必要なモノ」も見えて来た。
試しに「不必要なモノ」を捨ててみた。


人間がシンプルになった。



back