スルメな女


「スルメみたいな女だ」と、何度か言われた事がある。

とても嬉しい褒め言葉だ。

どうやら私は噛めば噛む程 “味” が出るらしい。


我が家に代々伝わるお雑煮に、スルメは欠かせない。
スルメと桜エビでとるお出汁の美味しい事美味しい事…。
深い事深い事…。

決して「私はここよ」と自己主張する訳でもなく…。
だけどスルメは、我が家の正月において重要な役割を果たしているのだ。


時として、スルメは居酒屋などで、身ひとつ、単品で勝負に出る。
マヨネーズと七味唐辛子…サッと醤油をかけていただく。
他のおつまみに比べ、淋し気かもしれない。
地味かもしれない。

でも、よく思い出してみて欲しい。
宴も酣、そろそろお開き…という時に…
散々盛り上がって楽しんだ、最後の最後のその時に…


人々が口にしているのは紛れも無い、スルメではないか?


私はスルメな女。
肩の力を抜いていこう。


必要以上に着飾る必要はない。
皆様に、噛んで噛んで…とんと味わっていただこうじゃないか。



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